2005年8月14〜15日の日記


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8月14日 東京国際展示場 晴 

 6時少し前に目が覚める。昨日は福島県のJヴィレッジから普通列車で東京に移動、23時少し前にホテルに着いて、世界陸上マラソンで尾方剛が3位に入ったことを知ってひゃっほうと喜び、それからシャワーを浴びたら目が冴えてしまって、携帯で某掲示板開いて徹夜組は小雨の中ようやるわ、と思いつついつの間にか眠っていた。外を見ると、曇り空ではあるが雨は降っていなかった。
 さっさと身支度してホテルを出る。出がけにフロントで「近くにコンビニあります?」と訊くと「右に出て30秒ほど」とのことだったので、50秒ほど歩いてコンビニへ。中に入ると、コピー機の上に大量の紙を積んで踏ん張っている御仁発見。傍らにはC68紙袋が。間に合うよう、頑張ってほしい。心の中で敬礼。朝の分と昼の分のおにぎり・ペットボトルを買い、東京駅に出てから京葉線で向かう。途中、携帯でコミケ実況スレを見てみると、東館行き行列は封鎖され、これからはもう西館行き行列になる、という書き込みがあった。何と。でも自分としては特に不都合はない。しかし、もうそんなに人が来てるのか。
 満員のりんかい線に乗り、夢の島競技場などぼーっと眺めていると国際展示場前へ。7時過ぎ、空は晴れてきた。横断歩道ひとつ渡ったところの列に入る。詰めろ詰めろとのことで、非常に苦しい。知人はサークル参加ということで、これから出てくるとのこと。その方からいただくものもあるので、中に入ってから落ち合う、ということにする。

 朝分のおにぎりを食べ、立って本を読んでいると、何だか気分が悪くなってきた。いかん人酔い。普段はならないのだが、ここ三日は強行スケジュールで疲れている上に睡眠時間も少なかったし、体力的にかなりきつくなってるみたい。座り込んで目を閉じ、MDを聴く。空は真っ青な快晴で、太陽は朝も早よからぎらぎらと照りつけているが、幸い右手の建物に遮られているので大丈夫。周囲の人々は本を読んだり(全員、戦争関連の書籍だった)、カタログ広げてサークルチェックに余念がなかったり、赤の他人同士で情報交換したり。自分はといえば何か早くも心臓の鼓動が妙に早くなったりしていて、今日一日もつかなーとか考えていた。昨年は小雨だったし、新木場でサンフレッチェの某サポさんにばったり会って一緒に行ったので、雑談しながら時間が潰せたのだが・・・
 やがて列が動き出し、横断歩道を渡って▽の正面へ。太陽が正面から照りつけてくる。またぎゅうぎゅうに詰められるので、行列の外側に移動した。ちょっとは「外気」に当たるので楽。タオル(スヌーピー柄のサンフレッチェ広島タオル)を出して頭にかぶり、じーっと待つ。やがて10時になり、ちょっと動き出したが、また止まってしまった。そのまま30分ほど日干し。実況スレ見ていると、何か集団で「ブーン」やってる人がいるらしい。こっちへは来なかったが。
 ようやく列が本格的に動き出した。前方、階段のところで縦列がどっと横に広く展開していく。イッソスの戦い直前のマケドニア軍みたい。自分はアレクサンドロス大王と同じく右翼へと回って階段を上る。誘導どおりに歩いていってさて西館・・・と思ったら、また外へ出されてしまった。何ィ!?と先を見ると、そこには長蛇の列が数本。そのうちひとつは上海アリス幻樂団様。どんだけ並んでる・・・と見ると、向こうのほうでぐるりと回ってそこからずーっと壁まで続くコの字形の長蛇の列。

・・・・・・・・・・・

やめとこう!

黄昏フロンティア様のとこも例に漏れず長蛇。これ以上日干しになったら死ぬかもしれない。おとなしく順路を通り、駐車場の中をぐるりと回ってやっとこ西館へと入った。
 多い!昨年の西館はそんなに人多くなかったと思うが、物凄い数の人が蠢いている。頭がぼうっとしてきた。この調子だと、東館はとんでもなさそうだ。いんへるの状態か?とりあえず壁をぐるーりと回ってゆく。あ、きもけーねがいる。そして、知人が西館のほうに回って来られたので待ち合わせ。きょろきょろと辺りを見回していると、どこかで見た顔のメイドガイ・コガラシとハウスメイドのフブキさんがやってきた。ものすごいインパクトだったので、あとで単行本買ってしまった。その方から某ダブルゼータヴァンダムDVDを受け取る。ありがとうございます。
 それから一緒にCD方面に向かい、アレンジCDを何枚か購入。EtlanZ様のところでFFもの二枚とスペシャルディスク。ここで、今後いろいろ予定があるというメイドガイ氏とお別れする。そして東方系に向かい、「幻奏サンプリング」、「東方オレンジ」、「Quartet」の三枚を購入。それから最低これだけは買う!と決めていたものをどんどん買っていく。「ここはまだある」と思ってすっとばしたものがちょっとして行ってみたら無くなってた、というのもあったりしたが(「ぐやストリーム」とか)、とりあえずひと通り回った。取り置きをお願いしていたあさかな屋様にもご挨拶したし。では上海アリス・・・と思ったが、なおも長蛇の列。凄いな・・・しかし博麗歳時記新刊、マジ厚い。
 もうちょっと捌けてからにしよう、と西1へ行き、と学会とか行って物色。しかしこの辺で頭がくらくらしてきたので、いったん冷房の効いた外に出てひと休みする。まったく、キツい。気分が落ち着いたのでまた西2に入り、今度こそ上海アリス・・・と思ったら、完売していた。

エエエエエエ

そんなバカなー!同じく黄昏フロンティア様も完売。まったくなんてことでしょう。委託販売は8月下旬〜9月上旬らしい。がらんとなった席周辺の物を見ながら、彼女、こっちにも出るのか!とか、彼女が単独出演かよっ!とか思うだけなのが何とも空しい。これはもう待つしかないか。それまでは文花帖読んでよう。
 外に出て昼分のおにぎりを食べ、一息ついてから何かとんでもなさそうな人出っぽい東館に行くことにする。東館に近づくにつれ人口密度が高まってゆき、エスカレーターから見えた東館の中は、まさにいんへるの状態だった。ぜずさま!ぐろうりやのぜずさま!なんかもう目当てのものは全滅かも・・・とため息をつく。昨年は昼からはけっこう空いていたので、気軽にいろんなサークルをくるくると回って目に止まったものを買ったりしていたんだけど・・・今年はそんな余裕などなさそうだ。
 とりあえず壁にはほとんど行く気しなくなっていたので、それ以外のところに行ってみる・・・が、たいていのところはすでに完売していた。ので、サークルみにゃもと様とか三月館様とかでちょっと試し読みで一息つきながら新刊を買わせていただいたりした。それからシャーリー本を購入していったん外に出て、太陽を浴びながらまた休む。なんか中にいるより、外で太陽に当たってるほうが気持ちがいい。この状況で、まっとうな人間ならば誰もがそう思うだろう。思わない奴はミディアン、フリークスの類に違いない。

 気づくと資金も底をついてきたので、ここはこれまで、と西館へ戻る。これ以上こっちにいたら、盆前に彼岸へ行ってしまうかもしれない。戻ってみると、午前中東にいた人々が雪崩れ込んできたものか、まだ人が多かった(もちろん東に比べれば相当マシだが)。これ以上ここで買い物をするとお土産予算や今日明日の食費がぶっ飛んでしまうので、我慢するしかない。某所に行き、イラスト集争奪戦に参加。まず5冊を6人で奪い合うジャンケン勝負に出たが、ものの見事に「負け犬 Dead parrot」になってしまった。最後は「悪運のグー」で負け。むきゅー。そのため、次の3冊のうち1冊を無条件で入手できることとなったけれど。それからちょいちょい雑談に参加しながら機を見て自己紹介。その場にいらっしゃった方が自分(の某所の絵とかサイトとか)をご存知の方で助かった。ひどく疲れていたので、そのまま時間までここで休むことにする。
 そのうちに時間がきて、片付けの時間に。片付けを手伝うことになり、自分はテーブル畳んだり、その場にいた方々の荷物番をしたり。それから一同解散となり、冷房の効いたところに出てじっとりとした汗を乾かす。館内ではなかなかつながらなかった携帯がようやくつながったので、メイドガイ氏と電話。これから着替えて、スーパーアニソン魂に行って、夜行バスで帰られるとのこと。ご奉仕お疲れさまでした。
 それから新木場まで戻るのが一苦労。国際展示場駅までがまた行列。往復きっぷを買っていたが、復路きっぷを取り出してみると見事に湿ってひん曲がっていたので大丈夫かと思ったら問題なく改札を通った。すごいぞ、日本の技術力。新木場まで戻ったらあとはそれほど息苦しさを感じることもなく東京〜秋葉原へと戻ってきた。駅構内で簡単に晩飯を済ませ、ちょっととらとメロンでも見ていくかな、と思ったがどっちも凄まじい人いきれで気分が悪くなったのですぐに退散した。足も相当重くなっていたので、もう無理せずホテルへ帰る。
 朝行ったコンビニでデザートと飲み物を買い、ホテルへ戻ってシャワーを浴び、デザートを食べて飲み物をグビグビ飲んでぷはーと一息つき、ベッドに横になって今日の戦利を何冊か取り出して読んだ。全部読むと後の楽しみがなくなるので・・・っていうか、読む気も起こらなくなるほど疲れていたのだけど。
 明日は5:46東京発の普通を皮切りにオール普通で広島へと帰る。早めに寝よう・・・と思ったが、疲れすぎたのがいけないのか、なかなか眠れなかった。 

8月15日 東京〜福山 晴〜雨〜曇

 5時少し前に目が覚めた。っと、まずい。急いで身支度しチェックアウト、浅草橋駅へ急いだ。5:18発の列車で秋葉原に出、それから東京駅に。空は晴れ、この時間なのにもうかなり蒸し暑い。5:46東京発、8:04沼津着。沼津で乗り換え、8:08沼津発。
 蒲原駅で通路向かいに座っていた方が降りて行かれたが、ふと見ると、座席の上にカード入れが。ポケットから落ちたもののようだ。もうすぐ発車、終点静岡駅が近いからそこで預けようか、と一瞬逡巡したが、やはり、とカード入れをつかんで電車から飛び出し、ホームの渡り階段を上りかけていたその方を大声で呼び止めてそれを渡し、発車寸前の電車に舞い戻った。お互いに危ないところだった。
 9:02静岡着、ここで乗り換えて9:10静岡発、浜松へ。さすが静岡、車内にはいくつもサッカーボールが存在する。ちびっ子は例外なくサッカーボールを所持していた。
 10:20浜松着、乗り換えて10:29浜松発、11:02豊橋着。11:07発大垣行き快速に乗り継ぎ。
 名古屋駅発が12:00ジャストだった。さりげなく頭を垂れ、瞑目する。そして12:30、大垣着。
 予定では12:36大垣発の列車に乗るつもりだったが、ここでど〜〜〜〜〜してもお手洗に行かざるをえなくなり、それに乗ることができなかった。でも、この時間に大垣まで戻ってれば、あとはどうにでもなる。次の13:06発の列車に乗り込んだ。しかし米原から来る人の数は多いな。コミケ帰り四人衆が右前方の席で賑々しく語り合っていた。
 40分ほどで米原着。さあ新快速だ。13:56発の新快速を待つ。向かいのホームには金沢行きのしらさぎが停まっていた。ここで雨が降ってくる。新快速に乗ると、速攻で寝に入る。姫路まで熟睡したりうつらうつらしたり。
 姫路着。16:37発の列車を待つ間、駅そばを食べる。14〜17時の間は、ひとつのメニューをのぞき一律200円のサービスとなっていた。姫路発、そして相生で広島行き普通に連絡し、また寝る。岡山を過ぎると、浴衣姿の女性が多く乗り込んでくるようになる。今日は福山で花火大会があるからだ。そして19時ちょっと過ぎに福山駅着、花火大会組の人ごみの中をかき分けつつ階段を駆け下りて福塩線のホームへと駆け上がり、ギリギリでセーフ。あとは最寄の駅で降りて、無事に家へと帰りついた。
 明日は墓参りに行かないと。ちょっと遅めに寝る。